スウィングガールズ
2003/9/19 鑑賞。
ウォーターボーイズの矢口監督が男子のシンクロの次に題材として用いたのは
田舎の女子高生がジャズをやる、というもの。
出演は現在再注目株、上野樹里はじめ、個性的なメンバー。
さて、この映画、ウォーターボーイズ以上にツッコミどころがたくさん。
あの程度のバイト代で楽器が買えるか、とか、
あんな溶接で修理した楽器からまともな音がでるか、とか、
後から合流した連中は一体どこで練習したんだ、とか、
ねずみが中にいるのに音がでるのか、とか・・・
突っ込み出したらまともにみれる映画じゃない。
でも、テンポよく進んでいくため、この様なツッコミも許せてしまう。
全曲吹き替えなし、ということだったので、
最初かなり不安だったのだが、
意外に聴ける演奏で。
特訓6か月でここまでいったのなら、なかなかなものじゃないだろうか。
映像としての見どころはイノシシに追っかけられるシーン。
あんなアナログな手法、今時使う監督、タランティーノぐらいだと思ってた。
いや、非常に笑える。
微妙に動いてしまってるところが特にね。
しかも、BGが"What a Wonderful World"なんよね。
ルイ・アームストロングの名曲。
このミスマッチが最高で。
あと、雪の上でのビデオ撮影のシーン。
やってみたいね、雪の中で演奏。
まあ、実際、あんな中で吹いたら、ピッチ下がりまくって、指まわらなくて、
まともに吹けるとは思わないけど。
あ、でも、それは自分が寒がりなだけなのか?
なんか、楽器やってる人間にしかわからないツボとかもあったりして。
その辺がまたよいです。
窓にティッシュ吹きつける練習とか、めっちゃやりましたね、高1のとき。
でも、音楽、ジャズ、全く知らなくても十分楽しめる映画ではあります。
それにしても、上野樹里、ホントこれから楽しみだね。
ジョゼ虎、てるてる、全然違う役どころをきちんとこなしてる。
こういう映画をみて、ちょっとでもジャズに興味を持ってくれる人が増えてくれたら、
そんな期待を込めて、この映画が大ヒットしてくれることを祈ります。
2004年日本映画 / アルタミラピクチャーズ
監督:矢口 史靖
出演:上野樹里 / 貫地谷しほり / 本仮屋ユイカ / 豊島由佳梨 / 平岡祐太
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First update: September 15, 2004.