交渉人 真下正義
2005/6/1 鑑賞。
踊る大捜査線シリーズ最新作。
踊るファンとしては、いかりや長介氏が亡くなったことで
もう踊るシリーズも終わりかと思っていたのですが、
このようにスピンオフ企画として、まだまだ続いていく可能性はありそうですね。
交渉人、容疑者、そしてまた誰かにスポット当てた作品ができてくるかも。
そんな中で新シリーズとかできてきたら面白いですね。
さて、そんな交渉人ですが。。。
とりあえず、ひとつだけ文句言いたいんだけど、
頼むからエンドクレジット終わるまで席立たないでほしいんだけど。。。
クレジットを楽しみにしてる人もいるんだってば。
席立つんならクレジット見てるひとに迷惑かからないように立ってくれ。
てか、もったいないよね、クレジット最後まで見ずに買えるの。
明らかに損してますよ。
こういった細かいところにこだわった映画って、
例外なくエンドクレジットも凝ってますから。。。
今回は、クレジットの後に"容疑者 室井慎次"の予告が入るんです。
しかも、スリーアミーゴズのショートコントでの予告。
今回、スリーアミーゴズの出番はここだけなんで、
要チェックなんですよ、クレジットの後。
ちなみに、容疑者の方ではスリーアミーゴズの出番はちゃんとあるみたいです。
あ、もちろん、エンドクレジットの写真、今回もかなり凝ってます。
てか、やっぱりエンドクレジットでストーリーが解決する部分もあるので。
真下君と雪乃さんのストーリーはエンドクレジットまでもつれこみます。
その他、クレジット横の写真にはストーリー性の高い写真たくさんです。
さて、クレジットの話しはこれくらいにしといて。
今回もリンクが多数。
数え切れないくらいありますね。
やっぱり、DVDで全作品チェックしてから。。。というカンジなんですが、
今回は踊るシリーズの外部からのリンクも多数ある模様。
これは踊るシリーズのみのチェックではどうにもならないです。
とりあえず、本広監督の作品チェックしてみる必要はありそう。
そんな中でもカエル急便がやたら話しの中心にいたり、
SATや爆弾処理班の登場なんて、踊るファンにはかなり嬉しい構成になってます。
湾岸署からは緒方&森下が登場。
すみれさんとか青島さんも話しの中では登場しますね。
OD2に引き続き、小泉演じる小池君が登場。
前回とはうって変わってやたら明るいキャラです。
いかにも前回から変わりましたよ、ってこと強調したいカンジですね。
まあ、結局演技は下手。。。
カラスがストーリー上重要な役割を果たしているのは
監視システムC.A.R.A.S.とのリンクか。。。
今回初出演の寺島進演じる木島さん。
もしかすると、今後和久さんの代わりとしてちょっとずつ絡んでくる役になるかも。
熱血刑事モノでよく出てきそうなキャラですね。
そういえばいなかったんだよね、踊るにこういうキャラ。
和久さんはまたちょっと違うし。
室井さんは出てきた割に少ないです。出番。
まあ、次回は主役なんで。
もちろん、次回は室井を取り巻く環境なので、
筧さん演じる新城補佐官や真矢みき演じる沖田管理官も出てくるみたいです。
こっちのが踊るファンとしては本来の踊るの描く姿を追及してそうなカンジですね。
映画全体としてはあれですね。
まさか犯人が割り出せずに、あんないいかげんに終わらせるとは思いませんでした。
結局幽霊だったってこと?
それとも、まさか容疑者に対するリンクになってたり。。。するのか?
でもって、肝心の真下君。
OD2の時よりさらにかっこよく。
まあ、主役なんでね。
最後の最後でやっぱオチだけは作ってくれましたけど。
でも、まだ足りない。
最初の方、作り笑いとかちょっと頼りなさそうなところがいいです。
交渉開始したところとのギャップがまたいい。
ただ、だからこそ、もうちょっとその本来の真下君を見たかったな。。。
そうそう、今回の映画は邦画としてはメチャメチャ珍しい、
セカンドユニットが存在する作品になってます。
つまり、監督の下ですべてが動くわけでない、ハリウッド式制作手法とってるんですね。
いや、むしろ、今までこの手法とらずによくやってきたな、と思うわけですが、
正直、こういう娯楽大作撮ろうと思ったら、もうこの手法で撮るしかないんじゃないかと。
まあ、今後の日本映画界のひとつの目安になる作品ではないかな?
今回、キーワードは「ボレロ」「335.2」でしたが、
この演奏会、かなり無茶なプログラムですね。
フィガロの結婚序曲→運命(第一楽章のみ?)→くりみ割り人形(花のワルツのみ?)→ボレロ
こんなプログラム、実際に考えられない。
時間的に考えて、運命は第一楽章のみっぽいけど
運命を第一楽章だけやるってかなり不自然じゃない?吹奏楽じゃないんだし。
それに、「クリスマスは第九」が当たり前の風潮の中で
まあ、ボレロはクリスマスでもありだけど(ってか、クリスマスソングで結構ボレロってサンプリングされてるよね)
クリスマスに五番はありえんだろ。
どう考えても、この選曲はありえない。
てか、いくらなんでもオケ使っといて吹き替えは失礼じゃない?
まあ、あの指揮じゃ絶対に演奏できないと思うけどさ。
あと、もうひとつ、音関係の研究やってる人間から言わせてもらうと、
シンバルの波形を観測して爆発させるって可能なんか?
コンサートホールの残響の中から、
しかも、ボレロの最後の部分ってほとんど全部の楽器がffで鳴らしてるわけで、
そんな中からシンバルが鳴ってることを波形で認識なんて無理なんじゃないかと。
というか、もしかしたら運命の途中で反応してるんじゃないの?
とか思ってしまうわけです。。。
まあ、全体的に、「踊る」シリーズのファンじゃないと
まず楽しめない作品なんじゃないかと思います。
てか、映画作品として見た時のレベルはかなりやばいような気が。
ただ、踊るファンとしては十分楽しめる内容となっていますね。
容疑者に期待。
監督:本広克行
出演:ユースケ・サンタマリア / 寺島進 / 柳葉敏郎 / 小泉孝太郎 / 國村隼 / 水野美紀
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First update: June 4, 2005.