化粧師

 

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2002/2/24 鑑賞。

監督:田中光敏
出演:
小三馬:椎名結平
青野純江:菅野美穂
沼田時子:池脇千鶴

 

日本映画を見に行くのは久しぶりだった。
特に、東映のものとなると、いったい何年ぶりなのだろうか。
久しぶりに東映系列の映画館に入ったのだが・・・・
いすが固くてものすごく尻が痛かった。
そして、周りは中年のおばさんが多く、
化粧のにおいがすごい。
さすが化粧師の映画の雰囲気ではあるのだが・・・
しかも、やはり、物音もたくさんあり、
かなり集中するのに時間を要した。
映画館自体もかなりぼろが出ていたし、
どうも、最近の東映の衰退ぶりを垣間見たような気がした。

さて、時代はさかのぼり大正時代。
小三馬という一人の化粧師が
様々な女性に施す化粧とその女性の人生の変遷を描いたドラマである。

全体的には、きれいにまとまってて、
なかなか良い映画でしたね。
ただ、時代背景が・・・
あの時代の女優業というのは、かなり下卑されるべき職業であるはずなのに、
なぜか、あこがれの的、みたいになってましたからね。
まあ、西洋文化がもうちょっと入り込んでてもおかしくないと思うし。
あと、小三馬。
耳が聞こえない割にはすごくはっきりしゃべってましたね。
ちょっと、あのへんは、いいかげんにしてほしいですね。
仮に、子供の頃しゃべれてたのだとしても、
長い年月に、必ず発音がおかしくなってくるでしょうし。
それに、人の口の動きのみで会話を読みとるのにも
限界があるでしょうし。
そこらへん、もう少しきちんとしてほしかったです。

ストーリーの進行や、人物の描写など、
かなりよかったと思います。
が、物語の主部から離れたエピソードが
かなり細かくなっていて、
逆に主部がわかりにくくなってた気もしますね。
あと、音響が・・・
あれは、映画館のせいもあるでしょうが、
いくらなんでも、あれはひどすぎるような気がします。


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First update: February 24, 2002.