ジョゼと虎と魚たち
2004/2/26 鑑賞。
普通の大学生と、下半身の動かない女の子の恋愛を描いた作品。
なんだけどね・・・
妙に気張らずに、障害者がどうの、とかってことがあまり大々的に扱われてない、
そういうところが、逆に好感のもてる作品でした。
予告編とかみてると、お涙頂戴モノかとも思ったんだけど、
意外にそうでもない、
後味のさっぱりした、すっきりした作品でした。
金髪の草原以来の犬童監督作品。
この人の映画って、全然派手さがないんだけど、
日本映画らしい、素朴なよさがすごいにじみ出てて、
すごいいいですね。
今後、かなりいい作品期待してよさそうです。
妻夫木、池脇他、上野樹里とか新井浩文とか、
今後楽しみな俳優が揃ってて、
高いレベルでの演技も楽しめました。
池脇&妻夫木共演の最新作「きょうのできごと」も期待できそう。
主題歌はくるり。
くるりって、現代日本の音楽界において、
貴重な「ロックを追及し続けるバンド」だと思う。
ミッシェルが解散した今となっては、さらにその存在意義は大きい。
まあ、そんなこと差し置いて、
今回の主題歌は映画にもマッチしてたし、曲自身のクオリティも高かったし。
サントラも欲しいな・・・
パンフは内容が濃いです。
シナリオの草稿付き。
上野樹里は、「てるてる家族」のイメージが強いのですが、
この作品を見て、ややイメージが変わったかも。
良い意味でですが。
ちょっと、てるてるでの扱いはひどいと思います・・・
てるてるにしても、本作にしても、関西弁が多いな、と思ったら、
やはり関西出身のようです。
個人的には、今後かなりの有望株と思われます。
次回作、矢口監督の「スウィングガールズ」にかなり期待。
この作品のレビューを書くに当たって、
通らずにいられない部分というのが、やはり、
池脇と、妻夫木のラブシーンについて。
やっぱねぇ、ショックでしたよ。そりゃ。
まあ、「脱いだからどうだ」って話しでもないわけなんですが・・・
まあ、こういう時期もあって、成長していくものなのかもしれない。
あきらかに、「ほんまもん」のときより、一回り成長してますから。
でも、やっぱ、ショックですわ・・・
そういえば、ジョゼが予告編とかでかぶってた
あの白いかつら、
本編では一回しかかぶってないな・・・
2003年日本映画 / アスミック・エース
監督:犬童一心
出演:妻夫木聡 / 池脇千鶴
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First update: February 26, 2004.