ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
2002/7/2 鑑賞。
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:
ヘドウィグ:ジョン・キャメロン・ミッチェル
トミー・ノーシス:マイケル・ピット
イツハク:ミリアム・ショア
スキシプ:スティーブン・トラスク
なんかね。
すごくよかった。
できれば、もっと、ライブみたいに大音量で聞きたかったな。
ミュージカル映画って久しぶりだ。
「ロック・スター」以来かな。
この作品は、オフ・ブロードウェイのミュージカルだったらしい。
それの映画化。
いまだかつて、
「性転換に失敗した人」が主人公という映画を見たことがない。
主人公の設定にあるいろいろな背景って言うのは、
絶対に映画の中で後々重要になってくるものだけど、
この映画の場合は、このヘドウィグの「性転換に失敗した人」という特性は
そのまま映画の本質である。
ヘドウィグは愛の起源を歌った歌の中でギリシャ神話を引用している。
キリスト教では人類の起源はアダムとイブだが、
ギリシャ神話ではもともと人間には頭も手も足も二人分あって、
それを神様がまっぷたつにした、ということになっている。
そして、男と女という性ができたとされている。
セックスという行為はそうやって離れた二つの性が
また一つに戻りたいと思うことから起こるのだと。
そして、ヘドウィグはその自分の片割れを探そうとする。
ヘドウィグの片割れはトミーだったのか、イツハクだったのか。
それは、実際のところよくわからないが。
しかし、今まで恋愛をテーマとした映画は星の数ほどあるが、
このように愛とはなにか、ということを考えさせられる映画は
おそらくほとんどないだろう。
愛をさがす、というのは
とても難しいことなのかもしれない。
たとえ、今自分が付き合ってる彼女と幸せだとしても、
それは、本当に自分の片割れなのか、
もしかしたら自分の片割れは他にいるのではないか。
そんなことを考えさせられてしまった。
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First update: July 2, 2002.