ハリー・ポッターと賢者の石

 

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2002/1/17 鑑賞。

監督:クリス・コロンバス(ホーム・アローン、ミセス・ダウト)
出演:
ハリー・ポッターダニエル・ラドクリフ
ハーマイオニー・グレンジャー:エマ・ワトソン
ロン・ウィーズリー:ルパート:グリント
ルビウス・ハグリット:ロビー・コルトレーン(ワールド・イズ・ノット・イナフ、ビギナーズ)
ダンブルドア校長:リチャード・ハリス(グラディエーター、シベリアの理髪師)

 

世界中で一大ムーブメントとなったこの作品。
全世界で1億部という驚異の大ヒット作を
忠実に再現している作品である。

なんと言っても、映像がとても美しい。
CGも駆使してあり、
また、スコットランドの自然も美しい。
クィディッチのシーンや、終盤のチェスのシーンは、
スピード感と緊迫感がよく出ていて、印象に残る。

また、ウィリアムズの音楽も、絶品である。
A.I.では失望させられたが、
久しぶりに、クレジットの最後まで曲が聴きたいと思った
とても印象的で、心に残るスコアであった。

しかし、なんとも淡々と進んでいくストーリーである。
なんというか、芯のない映画になっている。
いったい、この物語はどこがメインなのか、
いったい、この映画は何を訴えているのか、
全くわからなかった。
実質、もっとも重要でなければならないはずの
ヴォルデモートとの対決のシーンよりも、
その前のチェスのシーンの方が印象に残ってしまうのは
どうかと思う。
エピソードを詰め込みすぎて、
失敗してしまっていると言えるだろう。

それに、どうも繋がらないシーンが多い。
もうちょっと伏線の張り方にも工夫がほしいし。
第一、あれだけストーリーを流すだけという状況になってしまうと、
せっかく名脇役を揃えたところで、
ほとんどその持ち味が生かされていない。

どうも、原作を忠実に再現することにこだわりすぎて、
制作サイドの意図がよくわからない作品になっている。
もっと制作サイドの表情の見える作品にしてほしい。

まあ、とりあえずは、
ラドクリフ、エマ、ルパートの今後の活躍に期待しよう。


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First update: January 17, 2002.