ハリー・ポッターと秘密の部屋
2002/12/24 鑑賞。
監督:クリス・コロンバス
出演:
ハリー・ポッターダニエル・ラドクリフ
ハーマイオニー・グレンジャー:エマ・ワトソン
ロン・ウィーズリー:ルパート・グリント
ルビウス・ハグリット:ロビー・コルトレーン
ダンブルドア校長:リチャード・ハリス
スネイブ先生:アラン・リックマン
マグゴナガル先生:マギー・スミス
ケネス・ブラナー:キルデロイ・ロックハート
レビューの前に・・・
この作品が遺作となってしまった名優リチャード・ハリスの冥福を祈ります。
さて、前作に引き続いてクリス・コロンバスが監督。
もちろん、前作の続編というわけですが・・・
はっきりいって、やっぱりおかしい。
どうしてこの程度の作品が全世界で7000万部も売れてしまうのだろうか・・・
誰が犯人かとかすぐわかっちゃったし。
展開もほとんど先が見えちゃって。
全然厚みがない。深みがない。
なんといっても、ハリー自身が自らの手で運命の扉を開けてないんだよね。
ハリーは大きな運命を背負って生まれてきてるんだから、
その運命を自分自身の力で打ち破らなければならない、
そういうことが全然ないのよ。
ただ運命のまま動いてるだけ、ってかんじ。
あげく、運命どころか校長の思うように動いてるだけの気もするし・・・・
確かに子供が読むにはいい物語かもしれないけど、
おとなが喜んで読む話か?と思ってしまった。
そんな私はひねくれてるのだろうか?
まあ、唯一の救いとしては、
前作よりはるかにましだった、ということだろうか。
このペースでよくなっていけば、5作目を迎えるあたりで
傑作と呼べる映画になるのかもしれない。
まあ、そんなうまくいくわけないのだが。
それにしても、前作に引き続き、
ウィリアムズの音楽は素晴らしい。
マイノリティ・リポートでは違った一面を見せてくれたが、
やはり、ハリーとか、SWのようなファンタスティックなスコアを描かせたら
ウィリアムズの右に出るものはいないだろう、ということを
存分に示してくれた。
前作に引き続き、絶品である。
それから、視覚効果・・・
クィディッチも前作ほど重視されてないのか、そこまで目を奪われなかったし、
ドリーはSWのジャージャーから見てみるとそこまで技術的な進歩は見られなかったし・・・
そして、問題はあの空飛ぶ車。
発想が乏しい、と言ってしまうとよくないだろうが・・・
どうも、E.T.+BTTF+JPというカンジだった。
今回の作品ではハーマイオニー役のエマ・ワトソンがかなり大人っぽくなっていて驚く。
ハリー役のラドクリフもかなり大人になっていたが、
ロン役のルパート・グリントはあまり変わってない気が・・・
確かに俳優陣はよいと思うが、
はてさて、リチャード・ハリス亡き後の校長役は誰がやるのだろうか?
さらに、次回作ではクリス・コロンバスが監督を降りた、と言う情報もあり、
非常に興味深いところである。
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First update: December 24, 2002.