地獄の黙示録 -特別完全版-

 

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2002/2/25 鑑賞。

監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:
カーツ大佐:マーロン・ブランド
ウィラード大尉:マーティン・シーン
ギルゴア中佐:ロバート・デュバル
シェフ:フレデリック・フォレスト
チーフ:アルバルト・ホール
ランス:サム・ボトムズ
クリーン:ローレンス・フィッシュバーン

ということで、なんともクソ長い映画でしたね。
3時間23分・・・
狂気ですよ、マジで。
映画の内容が狂気に満ちてるとかの前に、
この上映時間自体が狂気ですね。
しかも、後半、難解すぎて理解に苦しみますね。
前半の緊迫した戦闘シーンと裏腹に、
後半の哲学的なところは、頭が痛くなります。

それにしても。
この作品のためにドルビー5.1chが作り出されたんですよね。
この映画は、79年に公開されたわけだから、
もう23年も立ってるのに、
音質はリアルそのまま。
よくぞ、ここまでのものを23年も前に作り出したな、と。
映像も、よく考えたら、CGなんて一切使ってないわけだし。
100%実写なわけで。
あの緊迫感とリアルさは、そこからきてるものかな。
ホントに、最初のほうの戦闘シーンは、この上ない傑作と呼べるでしょう。

さて、特別版になって、追加されたシーン。
実に53分に上るわけだけど、
このカット部分なくして、果たして映画として成り立っていたか、
疑問ではある。
というか、これ、完全版が難解になってるのは、
もしかすると、このカットシーンの追加のせいなのかもしれない。
しかしながら、このカットシーンがなければ、やはり、かなり不自然ではあろうが。

しかし、なんとも、反戦映画、と言うよりは、
むしろ、反米映画にも見えてしまう。
米国のやってる戦争がいかに無意味なものか、というものを指し示しているわけだが、
それは、今日のアフガニスタン攻撃にも言えることだろう。
ジョージ・ブッシュ米大統領には、この映画を見て深く考えてもらいたいものだ。
どれだけ自分がやってることが無意味でばからしくて
そして極悪なものであるかということを。
といっても、彼はあまり頭がよくないらしいし・・・

それから、なんといっても、ワルキューレ。
ワーグナーのあの曲ですが、
まったく、印象に残りますね。
アメリカ人は、人殺しを遊びのように考えている、
と言うよりは、それだけ、戦争が狂気に満ちているということを
表現しているわけですが。
5.1chという優れた音響システムを開発すると共に、
こういう音楽の効果的な使い方をしてあって。
そういう意味でも、すばらしい作品でしょう。

それにしても長かった・・・
これ、中盤、終盤、だれてないはずなのに、
疲れて疲れて・・・
もう二度とみたくないですね。
でも、やっぱ、DVD借りて、もう一度見てみないと。
わからないところが多すぎるので。


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First update: February 25, 2002.