ゆず 体育館ツアー2003 すみれ

 

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2002/6/4
名古屋市総合体育館レインボーホール

ラジオ体操

桜道3
連呼
月曜日の週末
恋の歌謡日
手紙
ふくろ
駅(恵比寿〜上大岡)
月影
フラリ
運転技術の向上
君は東京
旅立ちのナンバー
ブザービーター
呼吸

センチメンタル
3番線
言えずのアイ・ライク・ユー
夏色
アゲイン2
スミレ

桜道1
嗚呼、青春の日々
サヨナラバス
少年
またあえる日まで

 

今回、ゆずのライブとしては初めて本公演に行かずに追加だけ、でした。
もともと追加も行く気なかったんだけど、
アルバム「すみれ」聴いたら「これは行かねば」という気になってしまった。
それほどまでにあのアルバムは自分にとって大きな影響を与えたのですが。

ライブ自体はすごくよかったです。
やっぱゆずっていいな、と思える、そんなライブでした。
こんなこと思ったのは「ビッグ(エッグ)ショー」以来です。
「トビラ」も(これは「ビッグ(エッグ)ショー」より前ですが)、「ユズモラス」も
何か違ったんですよね、自分の求めてるゆずのライブとは。
でも、今回は見事期待に応えてくれた、というカンジで。

なんか、今回思ったのが、前に向き合えなかった曲と今回向き合えた、ということ。
例えば、「恋の歌謡日」とか。
まあ、これはノリ自体が違ったせいもあるんだけど、
すんなり入れましたね。
それから、すごく大きかったのが「ああ、青春の日々」。
この曲、シングル発売当時は好きでした。
「満員音(楽)礼」の時もすごく好きだったんですが、
アルバム「トビラ」が発売されて、ツアーでやって、なんかすごく嫌いになったというか。
でも、今回、このツアーのアンコールでこの曲を聴いたとき、
すごく共感できてる自分がいて。
それだけ、自分も年とったのかな、みたいなところもありましたが。
年とったといえば、「センチメンタル」を懐かしい、と思ったあたり、
もうかなり年ですね。
まあ、ゆずもデビューから5年がたったわけで、
当然そういうことになってくるのかな、と思いますが。

そういえば、今回、楽器の種類が多かったですね。
なんか、カズーが多用されてたのが嬉しかった。
「フラリ」でラテン系の楽器がたくさん出てたんだけど、
バンジョーをゆずのライブで見たのは初めてな気がします。
バンジョーとギターの持ち替えって結構大変そうな気がするのですが。
だって、弦の数5本だよ?
あ、でも、ウクレレも4本だしな・・・
スチールギターと持ち帰るよりは楽なのか・・・?

そして、「3番線」で出てきた謎の楽器。
なんか、「ちんどん屋」チックでしたが。
そういえば、「ビッグ(エッグ)ショー」の時もドラムセットのバスドラだけ、
みたいな楽器使ってましたね。
北川さん、もともとはバンドでドラムやってたということなんで、
この辺はちょっとしたこだわりがあるのかな、とも思いますが。
実際パーカッションたたいてたしね。

そうそう、その「3番線」ですが。
なんか、ペットボトルとかたくさん出てきて、
それで、そのちんどん屋みたいな楽器でどこどこやりだして・・・
「これどこかで見たことない?」という錯覚に襲われたんですが・・・
個人的にaikoのLLP7の「クローゼット」の「タライ」にそっくりだったんですね、
演出が。
ついでにaikoのLLP7の追加公演とかなりかぶったところ、もう一点。
「君は東京」で指人形が東京観光する、というストーリーがスクリーンで流れたんですが、
これがその「クローゼット」の「タライ」の「夢タライ紀行」とかぶりました。
まあ、この辺はしょうがないことでしょうが。

今回のアルバム、かなり原点回帰されてる気がします。
「フラリ」とか、「運転技術の向上」なんか、特にそうですね。
ところが、一つだけ気にかかったことがあって。
なんか北川さんの作った曲、「ブザービーター」、「駅」、「君は東京」。
この3曲、共通して過去を振り返ってる、というか。
なんか、今までこんなに過去を振り返る曲が集中することがなかっただけに、
ちょっと心配な気もしますが。

それにしても「青」はいただけません。
あれだけのれませんでした。はい。

「言えずのアイ・ライク・ユー」のダンスはいい試みだったんじゃないかな。
確かに「少年」の「Y・U・Z・U」はかなり限界が来てるような気もしますしね。
あの演出はかなり楽しめました。
ちょっと「マトリックス」だったけど。

それから、ちょっと思ったんだけど、
ステージにあった多数の木。
あれ、「森のクマさん」をイメージさせるための大道具か?
とか思ってたんですが、
最後の「スミレ」のスミレの花壇をすんなり受け入れさせるための小道具だったのかも。
随分手の込んだ伏線だな、と思いますが。
でも、そのスミレの花びらは「サクラサク」を想起させてくれてよろしかったかな、と。

曲順的には・・・
「月曜日の週末」とか「手紙」をあそこに持ってきたのは
かなり新鮮でした。
本編最後の曲が「スミレ」でアンコールが「また会える日まで」は十二分に予想されてたことで、
これをちょっと裏切って欲しかったな、とは思いましたが。
それにしても、「水平線」歌わずに「桜道1」とは思い切ったことしましたね。
「桜道1」なんて初めて聴く人も多いだろうに・・・

選曲的には・・・
どうしても呪縛から抜けられない3曲、
「夏色」、「少年」、「サヨナラバス」。
話によると「サヨナラバス」はほとんど歌われてなくて
他の公演では「3カウント」か「飛べない鳥」だったみたいです。
「飛べない鳥」聴きたかった・・・
(この辺、「ユズモラス」のルポとあわせて読んでいただければちょっとわかってもらえるかも。)
なんかね、この3曲が1曲も入ってないゆずのライブに行ってみたいです。
かなり本気で。
いくら路上を卒業、って言っても、
結局この3曲に頼らざるを得ないというのがちょっとどうかな、と。
「飛べない鳥」というあれだけ力のある曲を作ったというのに、
どうしてなのかな、とか思ったりもしますが。

ただ、そんな中、かなり大きく評価できるのが「アゲイン2」ではないかな、と思います。
ゆずのライブって、そのライブのプロモーションとなるアルバムよりも一つ前のアルバムの曲が
ほとんど歌われてなくて。
うたわれる古い曲は大抵が路上時代の曲ばかり。
それが、ここにきて、「アゲイン2」を歌ったっていうのは
かなり大きいかな、と。
あの曲は「ユズモア」において、「すみれ」における「スミレ」と同等の地位の曲なわけで、
なかなか次回のツアーには持ち越すのが難しいだろう曲だと思ったんですが、
これをやった、ってことはかなりの自信作、というか
それほどゆずにとって大事な曲になったきょくなんだろうな、というのがわかって。
そういう曲ができた、ってのがすごく大きい気がしました。

まあ、でも、今回のライブで最大の問題はファンのまなーだったでしょうね。
おそらくあの会場にいた大多数の人がそう思っているのではないかと思います。
というか、そう思っててくれないと困りますよね。
ひとつが、「君は東京」の前のMCで、北川さんが東京について話してたときに
「名古屋は?」と叫んでた方。
北川氏が「東京の話させて」って言ってるにも関わらず叫び続けて、
一体何考えてるんだ?というカンジでした。
もうちょっと考えろよな、というか。

でも、それよりももっと質が悪いのが・・・
「アンコールでみんなで「贈る詩」を歌いましょう」とか紙配ったり回したりした連中。
ある程度大きな集団で組織的にやってるからなお質が悪い。
ライブには「その場その場の雰囲気」と言うものがあって、
だからこそライブは感動できるのであって。
というか、それこそが「ライブ」という言葉の語源であり、ライブの本質であるわけで。
それをあらかじめ計画的に紙配って、その場の雰囲気を壊した罪は非常に大きいと思います。
ライブには人それぞれの楽しみ方があるわけで、
それを半ば強要させてるのも問題かと思います。
アンコールで「桜道1」を歌ってそのままゆずの二人が舞台から降りたときに
「行かないで」とコールが起こったりとか、
「言えずのアイライクユー」で「もう一回」コールとか、
ちゃんとその場の雰囲気でそろうところはそろうんだから。
事前に揃える必要はないでしょ。
もし最初の日替わりで昔の曲歌うところで「贈る詩」歌ったらどうするつもりだったんだろうね。
マナーマナー、人のこと言う前に
まず自分たちのしてること、もう一回考えて欲しいですね。


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First update: June 6, 2003.