ゆず 体育館ツアー2004 "1〜ONE〜"
FINAL AT BUDOKAN
最終公演
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2004/12/11
日本武道館
ラジオ体操
わだち
飛べない鳥
からっぽ
大バカ者
シャララン
蛍光灯の先
心のままに
シュビドゥバー
1
命果てるまで
積み木ゲーム
ウソっぱち
白鳥
歩行者優先
シュミのハバ
夢の地図
いつか
アゲイン2
少年
夏色
〜アンコール〜
夏祭り
嗚呼、青春の日々
桜木町
2004ツアー(夢の地図 & 1〜ONE〜)エンドロール
〜チェロ独奏:溝口肇
栄光の架橋
ツアーお疲れさまの唄
行ってきました、武道館。
武道館、そこはビートルズが唯一日本でコンサートを行った場所。
この日の昼に行ったジョン・レノンミュージアムで、
その時の熱狂が伝えられていて、
全く武道館と言われてもピンとこなかった自分にも
少し違った何かを感じさせてくれました。
席はメインステージからもサブステージからも
直線距離で最も遠い南西と南の八角形の角。
それでも、立ち見席とは雲泥の差だったらしく、
しかも、武道館は正八角形なので下手なアリーナよりも見やすい。
間違いなく名古屋レインボーやAAAの時の城ホールよりはよく見えた。
その武道館。
この日は夢の地図、1〜ONE〜と続いたゆず史上最長のロングツアーの
本当の最終公演。
ということもあって、アナウンス他、やたらと
「最終公演」だとか、「このツアーに参加した全ての・・・」みたいな節が。
自分もこのツアー3公演目というだけあって、
こういうこと言われるとものすごい感慨深い。
と同時にすごい寂しい気持ちに襲われる。
この武道館、何かが違う。
そんな中でラジオ体操。
そして、"わだち"、"飛べない鳥"と続くわけなんだけど。
鳥、妙に岩沢さんの声の伸びが悪い。
大丈夫か?
そして、いつもにまして北川さんのギターがひどすぎ・・・
ここからいつも通りのセットリストが続いていく。
岩沢さんの声は"からっぽ"まではちょっと心配だったけど、
"蛍光灯の先"では伸びた高音を聴かせてくれて一安心。
が、そう、この曲。
"心のままに"で、北川さんの声がかなりやばいことに気づく。
やっぱりこの曲。
果たして大丈夫だろうか。
今まで北川さんを支えてきたこの曲。
もう、役目を終えたのかもしれない。
さて、サブ(ある意味メイン)ステージ最後の曲、"シュビドゥバー"。
もともと"ゆずマン"の頃から好きだった曲なんだけど、
野球場ツアー西宮最終日で予定外で入った曲だったり、
東京ドームでアンプラグドで歌ったりと、
自分にとって特別な曲になってたこの曲。
今回のツアーではもちろんこの要所を押さえる曲として毎回演奏されている。。
見るたびにあのアクションが激しくなっていくんだけど・・・
ここで、この武道館の"何かが違う"がいきなり形となって表れた。
急に"しー!"っとやりだすゆずの二人。
ここでもうわかる人にはわかるんだけど。
もう、この時点でやばいわけですよ。
そう、アンプラグド。
この広い武道館。
客が静まり返った中でゆずのふたりの歌声だけが静かに、でも力強く
隅々まで響き渡る。
まさかまた聴けると思わなかった。
しかもツアーで。
トビラ、ユズモラスあたりでゆず離れしてたけど、
また、戻ってきて、本当によかった。
そう思えた瞬間だった。
もう、これで十分釣りがくる。
このツアー、毎回そう思うけど、本番はここから。
アニメーションが入って、"1"。
今年のゆず、この曲なしでは語れない。
今までなかなか方向性がはっきり見えてこなかったゆずに、
あるひとつのしっかりとした方向性を与えた、
それがこの曲。
この曲がなければ、この二つのツアー、
こんなに素晴らしいツアーにならなかったんだろう。
"命果てるまで"の"どうせ!"はすごかった。
大阪、名古屋は席の関係もあってか、あまり聴かなかったんだが、
もう、武道館は全体であの"どうせ!"が出てた。
"白鳥"は、結局あの後奏の拍手はなくならなかった。
"歩行者優先"の"目を開けて"の部分で目を見開く北川さんが面白い。
それにしても、歩行者で手拍子がない。
鳥でもなかっただけに、これは"桜木町"も期待していいかも。
そして、"シュミのハバ"。
半年間続いたこの体操ともお別れ。
最初はなんかあまり好きになれなかった曲なのに、
今じゃ普通に口ずさんでるからなぁ・・・
体操では最終日恒例(?)の社長登場。
そして、ここで気づく。
武道館の何が他と違ったか。
それは、"東京"ではなくて"武道館"だったのである。
名古屋や大阪はそれぞれレインボー、城ホールという名前でなく、
あくまで"名古屋"、"大阪"だったのに、
武道館は武道館。
注意してると、一度も"東京"とは言ってないんだよね。
そして、"夢の地図"。
どうしてもイントロが"アゲイン2"に聞こえてしまう・・・
この日は最後のララランの大合唱がすごかった。
そして、アニメーションをはさんで、"いつか"。
時が経っても色あせない曲ってやっぱり存在するんだな、
そう思わされる曲。
この曲には想い出がいっぱいあるから、余計感情入っちゃうんだよね。
ギターで初めて練習した曲もこれだったな。
そして、"アゲイン2"。
ツアーが終わると消えていく曲が多い中で、
本当にこの曲はがんばってる。
それは、やっぱりこの曲のもつ本来の強さなのかな。
少年。
メンバー紹介。
このツアー、秋音(楽)旅行からずっと一緒だったオリオンではなく、
新たに"世田谷スタードッグス"というバンドと一緒にまわった。
ゆずのサウンドの新しい一面を生み出す、それに大きな影響を与えたのは
言うまでもない。
スタドの皆さまも、本当にお疲れさまでした。
「恒例の」YUZUの岩沢さんの動きがいかれてて面白かった。
で、夏色。
デビュー当時から色あせることなくずっと輝き続けてきているこの曲。
この曲あってこそのゆず。
この日は"もう一回"が増え続けるにつれて、どんどんテンポが速くなっていく。
とにかく、最後の方は何演奏してるのかわからなかった。
そんなカンジで本ステージ終了。
ここからアンコールが始まるんだけど、
なんと、いきなり「今日は最終日だし"サヨナラバス"を歌いましょう」とか
でかい声でしきるアホな客が。
しかし、こう意図的に揃えると揃うもので、
なんと、アンコールでサヨナラバスフルコーラス。
アホみたいだけど、この日この場所では許せてしまった。
さて、アンコール一曲目は"夏祭り"。
最後の"忘れない 夏祭り"が"忘れない 武道館"になってた。
マジでこのままセットリストこのままなのか?という疑問を抱えていたら、
最終日だからもう一曲やるとのこと。
それが"嗚呼、青春の日々"。
実は、城ホール追加でもやったと802で聴いたので、
ちょっと予想はしてたんだけど。
しかし、まさかこの曲で拳を突き上げる自分がいるとは。
半年前からじゃ考えられない。
そして、桜木町。
思えば、"すみれ"でちょっとゆずに戻りかかってた自分の心を
完全に引き戻したのがこの曲だった。
もう、北川さんには"夏色"、"いつか"を超える曲は作れない、
と思ってたけど、まさかこんな奇跡みたいな曲ができるとはね。
そして、この日。
この曲で歌う人も手拍子する人もいなかった。
素晴らしかった。
と、ここで、いきなり帰っていってしまうゆず。
そして暗転。
正直、全く何が起こったのかわからなかった。
会場内ざわめきが。
すると、ロウソクを持った人とチェロをもった人が。
ロウソクに火が灯り、チェロの独奏が始まる。
そして、スクリーンには、夢の地図、1〜ONE〜の全公演が。
沖縄は中止になっただろ、と思ったものの・・・
そして、12月11日、日本武道館。
チェロの演奏が終わり、ロウソクが消されて。
そして、しばらくして明転。
そこには、ストリングスが。
そして、ゆずの二人。
長かったツアーもあと1曲。
本当に最後の曲。
この曲がこの半年のロングツアー、ずっと締め続けてきて。
そして、武道館最終公演。
この曲が日本中のどれだけの人の心に届いたかはわからない。
けど、きっと、この曲を聴いてゆずの世界に足を踏み入れた人も多いはず。
今年のゆずを象徴してるのがこの曲。
きっと、半年のロングツアーもゆずにとっての"栄光の架橋"だったんだろう。
案の定、北川さんの声はワンコーラスすらもたなかった。
だけど、トビラのときのような苦しそうな表情ではなく、
すごいうれしそうな表情。
歌うことが苦しかったあの時期を乗り越えて、
たどり着いた今があるんだとしたら、
やっぱりあのトビラも、栄光の架橋の一部だったのだろう。
そして、この武道館も新たなるゆずの第一歩への架橋であることは間違いない。
架橋が終わって、バンドメンバー紹介。
スタードッグス、ツアースタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。
そして、チェリストの紹介。
なんと、溝口肇さん。
あの"世界の車窓"の溝口さんですよ。
ゆずとは"月影"で音を入れてもらったことがあったのと、
今回のツアーのアニメーションのBGMも溝口さんだったとのこと。
それから、この日は来てなかったけど、村上隆さんの紹介も。
岩沢さんが北川さんを紹介するときに「白いやつ」と紹介してました。
ヨン様のまねらしい・・・
一瞬「トビラ」を思い出してしまったよ。
そして、ゆずから重大な告知。
そう、最終日はこれがあるから。
なんと「スタジアムツアーが決定しました」と北川さん言いました。
でも、ツアーじゃないのね。残念。
ちなみに7月23日、24日。
横浜国際総合競技場。
これまでは紅白で見るしかないのかな。
イベントとかやってくれ・・・
あまりに淡々と進みすぎたため、
あの曲が聴けないのではないか?という危機感が迫ってきた。
しかし、一通りやって、やっぱり「最終日に歌う曲」"ツアーお疲れさまの唄"。
トビラツアー最終日にスタッフに対する感謝の気持ちから生まれたこの曲。
毎回ちょっとずつ歌詞が変わってるらしいんだけど、
今回、岩沢さんの"とても長いツアーだったね 本当に長いツアーだったね"というフレーズが
ものすごく実感をともなってて。
その岩沢さん、2番ではつまってました。
それだけ、ゆずの2人にとっても、素晴らしいツアーになったんだと思う。
そして、礼とかハッスルとかやって退場。
この後、恒例の「またあおう ゆず」は、
なんと、スタッフとの集合写真。
なかなか粋な演出でした。
ツアーを振り返って。
正直、自分がこんな3公演も行くことになるとは思ってなかった。
それほどに"トビラ"、"ユズモラス"の時のゆず離れって深刻だったから。
でも、それでも、またこうやって戻ってきてしまったのは、
それこそ心のどこかでずっとゆずの歌が好きでしょうがなかったんだろうな。
半年前、まさか青春の日々で拳突き上げるだなんて予想だにしなかった。
今回のステージは曲が素晴らしいだけでなく、構成もすばらしかった。
特に、"今までのゆず"的曲を前半に、しかも2人だけで、
"今のゆず"的曲を後半に、
ステージも大きいのと小さいのと使い分けて。
とにかく、素晴らしいツアーでした。
最終日はファンのマナーもよく、ものすごい気持ち良くライブを楽しむことができましたね。
なによりも、"ゆずえん"のとき以来の忙しいスケジュールをこなしてきたゆずのお二人に、
本当にいいツアーをありがとう。お疲れさま。
と言いたい。
素晴らしいライブでした。ありがとう。
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First update: December 14, 2004.